コーヒー豆の格付け情報の読み方

コーヒー豆の格付け!?



コーヒー豆はとにかくわかりにくい。
私も最初はとても悩みました。ぱっと思いつくだけでも、「コロンビア・スプレモ、ブラジル・サントス、エチオピア・モカ」など聞き慣れない言葉と、それに加えて「AA」や「No.2」等の記号もあります。「AA」と「No.2」!!?実は、豆の格付けを表す基本的な情報なのです。言われないとよく分かんないですよね。もっと分かりやすくして欲しいとは言わないまでも、せめて表記に一貫性があればいいなと思ったりもします。

一貫性がない理由は、コーヒーの世界では、統一された格付け(グレード、等級付)方法がなく、それぞれの生産国で豆の大きさで分けたり、採れた標高の区切りであったりと、いろいろな分け方がされているのです。例えば、ブラジルNo2やNo3があっても、ブラジルAAは存在しないのです。

産地のコーヒー豆の値段を決める3つの格付け方法



コーヒー豆のランク

「ブラジルNo.2」のように原産国の後のアルファベットや数字の記号は格付けを表わし、同じ豆なら格付けの高い方が値段も高くなります。格付け方法は大きく3つあります。

① 生豆の大きさによる格付け

大きいほど高値になり実も成熟していると考えます。AAから高い順にAB+、A、B等の表記やピーベリー(PB)など豆の形状の分類もあります。

② 標高の高さによる格付け

標高が高いほど高価で身がしまり、抽出液も沢山出ると考えます。SHG、SHBなど、中南米に多く、同じ表記でも国ごとに標高が違います。近年ではやや標高が低くても味の評価が高ければ最高標高に分類する国も増えています。

③ 欠点豆の少なさによる格付け

発酵やカビ豆など美味しさを妨げる欠点の混入が少ないほど高価になります。例えばブラジルでは最高がNo.2で最低がNo,8です。実際に試飲して味と香りのマイナス面の少なさで格付けする方法もあります。

コーヒーに書いてある情報に必ず意味がある



さらにこの3つの方法を組み合わせた格付けを行う国や地域もあります。例えばハワイコナ地区の格付けでは、①大きさと③欠点豆を組み合わせて格付けを行います。(高い順にEF=エクストラファンシー、F=ファンシー、No1、プライム~)ジャマイカもほぼ同じですが、ブルーマウンテン地区産を別格として分け、それ以外の地区の豆を高い順にハイマウンテン、プライム、セレクトと分けています。

格付けは複雑に表記してありますが、コーヒーに書いてある情報に必ず意味があることを知っていれば一気に理解が深まると思います。現在日本でドリップ用に販売されているコーヒー豆は欠点豆と標高の格付けは最高、大きさも十分に成熟した豆がほとんどですので、格付けを国内で気にする必要はないのですが、格付けの豆知識を知っておくと選ぶ時の楽しみがまたひとつ増えますね!

関連記事